最愛の妻を亡くし、男やもめとして過ごす辛く寂しい日々。
俺の唯一の生きる希望は、愛妻との間に出来た愛しきわが娘ルリ。
男手1つで育てあげた娘も、今年でもう大人の階段を登り始める十八歳。
そしてその成長した姿は、あまりにも失った若き日々の妻に酷似していた――
朽ちていく脳に沸々と蘇る、妻と出逢った頃の情景、可憐で儚い姿、燃えるように愛しあった
幾多の蜜月…。
回想すればするほど、体中がしびれ、胸がぎゅうぎゅう締めつけられるような感触。
不意に、意思に反して膨れあがり、熱量を帯びる分身…。
ルリは実娘であり、妻ではないのだ!
必死に自分に言い聞かせるも……印象を重ねず済ませるには、ルリはあまりに初恋の彼女と似ていた。
脳裏に、指先に、煮えたぎる肉棒に、情事では人が変わったように情熱的だった、
妻の十八歳の頃の瑞々しい体の感触がありありと浮かび上がり、火照る体を苛んだ。
そしてついに男は長年築き上げた親子の絆を捨て、背徳の世界への扉を開く……。
作品詳細
予備(javynow)
- 関連記事